2024.02.29記
[2] を満たす実数 の個数を求めよ.
本問のテーマ
デカルトの符号法則
[大人の解答]
の符号変化は1回なので,デカルトの符号法則から の正の実数解の個数は 個.
の符号変化は1回なので,デカルトの符号法則から の正の実数解の個数は 個.
の符号変化は3回なので,デカルトの符号法則から の負の実数解の個数は 個か 個のいずれかであるが
,
,
,
より 個.
(注.2個見つければ自動的に3個になるので の符号判定は不要)
以上から 個となる.
について なら , は に比べて十分小さくなることが期待できるので, が正となる を探せば良いので, より大きくて 1 に近すぎない を選んだという訳である.
(2024.03.24追記 とおくと
より
を で近似すると
となり
なので, よりもほんの少し大きければ は正となる.
ちなみにとなる.これは1次近似(ニュートン法の第1段階のみで求めたもの)に過ぎないので誤差が多少ある.ホーナーの方法で求めると, の なる解は となる.
また, から として
(ほぼ0.74となるが,計算機なしにこれを知ることは難しい)
となるので,この近辺の値では が正となることが期待できる.
,
,
であるから,近似値を使っているので正確ではないが,ほぼ
を満たしていそうなことがわかる.)
2024.03.01記
[解答]
とおくと
だから, なる は とおくと
である.ここで では符号変化しないので変曲点の 座標は
の2つとなり,これから凹凸を考えると W 型となり, なる は高々4つ.
とおくと
だから, なる は とおくと
である.ここで では符号変化しないので変曲点の 座標は
の2つとなり,これから凹凸を考えると W 型となり, なる は高々4つ.
,
,
,
,
により中間値の定理から なる は少なくとも4つ.
以上から なる は丁度4つ.