2021.03.17記
[解答]
(1) であるから, までの 個の積よりも,
までの 個の積の方が大きい.
よって ,すなわち が成立するので,
(2) (i) のとき より
(ii) のとき
(a) とすると(1)より より不適.
(b) とすると の計算には 未満の正の整数のかけ算と割り算からなるので,その結果に素数 は登場しないので になることはない.
以上から,
が の倍数となる必要十分条件はKummer の定理により 進数の足し算 において繰り上がりが丁度1回となることである.
Kummer の定理については
二項係数は2で何回割れるか - 球面倶楽部 零八式 mark II
などを参照.
Kummer の定理で の倍数である条件を導いても,Kummer の定理は商について何も言わないので、それが であることを示すには、二項係数の値が より大きくないことを言わないといけないので,結局は (1) の を用いるのが簡明となる.
[大人の解答]
が の倍数のとき,Kummer の定理により 進数の足し算 において繰り上がりが生ずるので である.
とすると の値は「 」 または「 以上」となるので(証明は[解答]と同じ),これが となることはない.
よって であり, となるのは のとき
Kummer の定理を使っても、それほど楽になってない.