[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1941年(昭和16年)東京帝國大學工學部-數學[1]

方程式f(x)=a_0x^n+a_1x^{n-1}+\cdots+a_n=0の根の二乗を根とする代数方程式を求めよ.

2019.03.04記

[解答]
方程式の根を\alpha_1,\ldots,\alpha_nとすると、f(x)=a_0(x-\alpha_1)\cdots(x-\alpha_n)因数分解できる。
求める方程式(の1つ)は(-1)^na_0^2(x-\alpha_1^2)\cdots(x-\alpha_n^2)=a_0^2(\sqrt{x}-\alpha_1)\cdots(\sqrt{x}-\alpha_n)(-\sqrt{x}-\alpha_1)\cdots(-\sqrt{x}-\alpha_n)=f(-\sqrt{x})f(\sqrt{x})=0である。
より具体的に書くと
\{(a_n+a_{n-2}x+a_{n-4}x^2+\cdots)+\sqrt{x}(a_{n-1}+a_{n-3}x+a_{n-5}x^2+\cdots)\}
\times\{(a_n+a_{n-2}x+a_{n-4}x^2+\cdots)-\sqrt{x}(a_{n-1}+a_{n-3}x+a_{n-5}x^2+\cdots)\}
=(a_n+a_{n-2}x+a_{n-4}x^2+\cdots)^2-x(a_{n-1}+a_{n-3}x+a_{n-5}x^2+\cdots)^2
というn次式である。

なお、ここで0以外の複素数z平方根は2つあり、そのどちらを\sqrt{z}とするかは一般的には決まっていないが、どちらを\sqrt{z}としても、もう一方は-\sqrt{z}となるので、上記の議論における因数分解\sqrt{x}は、xが実数のときは表記が決まっているが、それ以外の場合はx平方根2つのうちのどちらか一方を適当に定めたものとする。