[2]
を をみたす定数とし, の2次方程式
を考える.以下の問いに答えよ.
(1) 2次方程式 が実数解をもたないような の値の範囲を求めよ.
(2) が (1) で求めた範囲にあるとし, の2つの虚数解を とする.ただし, の虚部は の虚部より大きいとする.複素数平面上の3点 ,, を通る円の中心を とするとき, を用いて を表せ.
(3) 点 を (2) のように定めるとき,三角形 が直角三角形になるような に対する の値を求めよ.
2021.03.17記
[解答]
(1) 2次方程式 の判別式を とすると,
が成立する. により だから,,つまり
(2) から
となり,
が成立する.
と は共役複素数だから, は 軸について対称であるから, は実数となるので,
である.
(3) の偏角が となるので, が成立するので
となる.よって
となり, となり,これらの解のうち から をみたすものが答となる.
は不適である.
について
と の大小は
と の大小に等しく,
と の大小に等しく,
と の大小に等しく,
と の大小に等しい.
よって が成立し, は題意をみたす.
予備校によっては,解答速報で としか述べていないが,(1)があるのでやはり は確認しておいた方が良いだろう.
河合塾の
(3) 条件より とし, だから
のとき となる,という確かめ方は上手い。
その後、 の直角三角形と角の2等分線の性質を利用して から を導くのも素晴しい.