[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1943年(昭和18年)東京帝國大學工學部-數學

2020.03.09記

[1] 抛物線ハ楕圓ノ長軸ノ一端並ニ之ニ近キ焦點ヲ固定シ,長軸ノ長サヲ限リナク増大セシメタルトキノ極限ノ形ナルコトヲ證明セヨ。

[2] tガ實數ナルトキa+2ht+bt^2ガ負ナラザル爲ニハx=\dfrac{a+2ht+bt^2}{1+t^2}ノ極大値ト,極小値トノ積ガ負ナラザルコトヲ要スルコトヲ證明セヨ。但シa,b,hハ實數ニシテh\neq 0, b\gt 0トスル。

[3] u=\displaystyle\int_0^x e^{at}\cos bt\,dtv=\displaystyle\int_0^x e^{at}\sin bt\,dtトスレバ Tan^{-1}\dfrac{v}{u}+Tan^{-1}\dfrac{b}{a}=bxナルコトヲ證明セヨ。
(但シ Tan^{-1} \tan^{-1} ノ主値ヲ表ハスモノトス)

[4] 半徑rノ一樣ナ圓輪ニ一樣ナ棒ガ固定シテアル。棒ハソレニ垂直ハ半徑ヲ二等分シ,圓輪ト等シイ質量ヲ持ツテヰル。圓輪ガ其面ヲ鉛直ニシテ棒ノ中點ガ最高點ニアル位置カラ,粗ナル水平面ヲ辷ルコトナク轉リ始メタトスレバ,棒ノ中點ガ最低點ヲ通ル時ノ圓輪ノ水平速度ハ何程カ。

2020.03.09記
「辷ル」は「スベル」と読む国字。

2020.03.31記
[3] は原典がミスプリントの可能性が高い。積分区間0からではなく-\inftyからが正しい。

[3] u=\displaystyle\int_{-\infty}^x e^{at}\cos bt\,dtv=\displaystyle\int_{-\infty}^x e^{at}\sin bt\,dtトスレバ Tan^{-1}\dfrac{v}{u}+Tan^{-1}\dfrac{b}{a}=bxナルコトヲ證明セヨ。
(但シ Tan^{-1} \tan^{-1} ノ主値ヲ表ハスモノトス)

1943年(昭和18年)東京帝國大學工學部-數學[1] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1943年(昭和18年)東京帝國大學工學部-數學[2] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1943年(昭和18年)東京帝國大學工學部-數學[3] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR

1943年(昭和18年)東京帝國大學工學部-數學[4] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR[4] は力學なので解かない(解けない)