2022.07.16記
[1] はに關する有理整式であって,任意の,に對して恒等的に
(は,に無關係な定數)
が成立すると云ふ.の値及びの形如何.
(は,に無關係な定數)
が成立すると云ふ.の値及びの形如何.
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2022.07.16記
現在の出題だと
「 は恒等的に0ではないとする」
と注意書きが入りそうである.
[解答]
,
であるから,
となり,
から
が任意の について成立する.
,
であるから,
となり,
から
が任意の について成立する.
よって
が必要である.
(a) のとき, とおけ,条件から
は恒等式となり,は任意
(b) のとき, で,
から が必要である.
このとき,
とおけ,条件から
は恒等式となり十分である.
以上から
「 で は2次関数」
または
「 は任意で は1次関数か定数関数」
となる.
マクローリン展開を用いないと次のようになる.
[解答]
を および で微分すると
,
が成立するので,
つまり
が成立する.
を および で微分すると
,
が成立するので,
つまり
が成立する.
(1) のとき
が任意のについて成立するので,として
が任意の について成立するので
または
が必要である.
(a) のとき, とおけ,条件から
は恒等式となり,は任意
(b) のとき,とおくと
が任意の について成立する.これを および で微分すると
,
だから
が任意の について成立する.つまり は定数である.よって は2次関数である.
このとき,
とおけ,条件から
は恒等式となり十分である.
(2) のとき,
が任意の について成立するので
これを および で微分すると
が任意の について成立する.つまり は定数である.よって は1次関数である.
これは,(1)(a)に含まれる.
以上から
「 で は2次関数」
または
「 は任意で は1次関数か定数関数」
となる.
(1)(b)で
から平均変化率が常に接線の傾きに等しいことから は1次関数ということがわかる.