[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1950年(昭和25年)東京大学(新制)-数学(共通)[2]

[2] 次の事柄は正しいか,正しいときには番號の前の□の中に○印をつけよ.正しくないときには番號の前の□の中に×印をつけて,正しくないことを示す例をあげて簡單に説明せよ.

□(1)水平な直線に垂直な直線は鉛直である.

□(2)鉛直な直線に垂直な直線は水平である.

□(3)二つの四角形の對應する四つの角が等しければ,この二つの四角形は相似である.

□(4)一つの圓で中心角の大きさと,これに對する弦の長さは比例する.

□(5)\sin A\cos Aとは反比例する.但しAは鋭角とする.

2019.02.26記
解説:数学は幾何、解析I、解析II、一般数学の4種類あり、[1],[2]は共通問題だった。

(1)×、方向ベクトルが(1,0,0)である水平な直線に垂直な、方向ベクトルが(0,1,1)である直線は鉛直ではない。

(2)○

(3)×、長方形と正方形は対応する4つの角が等しいが相似ではない。

(4)×、単位円で、中心角が\dfrac{\pi}{2}の弦の長さは\sqrt{2}で、中心角が\piの弦の長さは2で、比例していない。

(5)×、\sin A\cos A=\dfrac{\sin 2A}{2}は定数ではないので、\sin A\cos Aとは反比例しない。