[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1951年(昭和26年)東京大学-数学(幾何)[2]

[2] 放(抛)物線の焦点を通る弦を直径とする円はその放物線の準線に接することを証明せよ。

2020.03.15記
放物線の焦点を \rm F,焦点を通る弦の両端を \rm A\rm B とし,この2点から準線に下した垂線の足を \rm P\rm Q とする。また,\rm AB の中点、つまり弦を直径とする円の中心を \rm M とし,この点から準線に下した垂線の足を \rm H とする。

放物線の性質から,\rm FA=AP\rm FB=BQであり,\rm AF+FB=AM+MB=AB=(直径)である。また中点連結定理からの帰結で \rm AP+BQ=2MH であるから,\rm MH=\dfrac{1}{2}AB=(半径)となる。よって円は準線に接する。