[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1955年(昭和30年)東京大学-数学(解析II)[3]

2022.01.12記

[3] 右の図のようにとった直交軸に関し,直線  y =x より上,曲線  y =x^3 より下,直線  x=a より左にある平面の部分の面積を求め,それを  a函数と考えてそのグラフをえがけ.

[図]

2022.01.12記

[解答]

求める面積を S(a) とする.

(1) a\leqq -1 のとき:
そのような部分は空集合となり S(a)=0

(2) -1\leqq a\leqq 0 のとき:
S(a)=\displaystyle\int_{-1}^a (x^3-x)dx =\dfrac{a^4-2a^2+1}{4}

(3) 0\leqq a\leqq 1 のとき:
S(a)=\displaystyle\int_{-1}^0 (x^3-x)dx =\dfrac{1}{4}

(4) 1\leqq a のとき:
S(a)=\dfrac{1}{4}+\displaystyle\int_{1}^a (x^3-x)dx =\dfrac{a^4-2a^2+2}{4}

を図示すれば良い.