[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1963年(昭和38年)東京大学-数学(理科)

2020.11.24記

[1] 直方体の一つの頂点 \rm O から出る三つの辺を \rm OA\rm OB\rm OC とし,\rm O から最も遠い頂点を \rm D とする.{\rm BC}=a{\rm CA}=b{\rm AB}=c とするとき,\rm OD の長さをabc で表わせ.また,a=5b=3 のとき,c のとりうる値の範囲を求めよ.

[2] \rm P は平面上の定点,l はこの平面上の定直線で,\rm P から l までの距離は \sqrt{3}+1 である.また,\rm Q,R,S はこの平面上の動点で,\rm Sl 上にあるものとする.\rm PQ,QR,RS の長さはそれぞれ一定で,2+\sqrt{2}2-\sqrt{2}\sqrt{3}-1 に等しい.このとき \rm R の動きうる範囲を図示し,その面積を求めよ.

[zu]

[3] {\rm AD}=a{\rm BC}=b\rm AD\parallel BC なる台形がある.対角線 \rm AC,BD の交点を {\rm P}_1とし,
\rm CD 上に点 {\rm Q}_1{\rm P}_1{\rm Q}_1\parallel{\rm AD} となるようにとる.次に,{\rm AQ}_1{\rm DP}_1 の交点を {\rm P}_2 とし,\rm CD 上に点 {\rm Q}_2{\rm P}_2{\rm Q}_2\parallel{\rm AD} となるようにとる.次に,{\rm AQ}_2{\rm DP}_2 の交点を {\rm P}_3とし,\rm CD 上に点 {\rm Q}_3{\rm P}_3{\rm Q}_3\parallel{\rm AD} となるようにとる.以下同様にくりかえして,n 回目にできる線分 {\rm P}_n{\rm Q}_n の長さを x_n とするとき

(1) x_nabn で表わせ.

(2) \triangle{\rm DP}_{n+1}{\rm Q}_n の面積を F_n とするとき \displaystyle\sum_{n=1}^{\infty} F_nを求めよ.

ただし,\angle \rm DBC=\beta,\angle DCB=\gamma とする.

[4] 一辺の長さ a の正四面体 \rm ABCD の辺 \rm AB\rm AC\rm AD の上に \rm A から等距離にそれぞれ点 \rm P,Q,R をとり,\rm P,Q,R から面 \rm BCD に下した垂線の足をそれぞれ {\rm P}'{\rm Q}'{\rm R}' とする.

[zu]

[5] 一辺の長さ a の正方形 \rm ABCD の内部の動点 \rm P で直交する折線 \rm TPU がある(図参照).\rm PT は辺 \rm AD\rm Q で交わり,\angle\rm AQT45^{\circ} にたもたれている.正方形 \rm ABCD の面積を二等分しつつ折線 \rm TPU がうごくとき,線分 \rm PQ の通過する部分の面積を求めよ.

[zu]

[6] n2 より大きい正の整数とする.曲線  y=x^n\cdots(i)上で,x 座標が 012 である点をそれぞれ
\rm O,A,B とし,\rm O,A,B をとおり y 軸に平行な軸をもつ放物線 y=f(x)\cdots(ii)をえがく.曲線(i)および放物線(ii)の,\rm O,A の間にある部分の囲む面積を S_1\rm A,B の間にある部分の囲む面積を S_2 とするとき,S_1=S_2 となるためには,n はどのような数でなければならないか.


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