[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1957年(昭和32年)東京大学-数学(解析II)

2022.02.11記

[1] 時刻 t における2 点 {\rm P}(x,y),{\rm P}′(x′,y′) の座標が
\left\{\begin{array}{l}x=t \\ y=20t-4t^2\end{array}\right.\quad\left\{\begin{array}{l}x'=5-t \\ y'=h\end{array}\right.
という関係式によって与えられているとき,この2 点間の距離が最小となる時刻を求めよ.

[2] 水を満たした半径r の球状の容器の最下端に小さな穴をあける.水が流れ始めた時刻を 0 として時刻 0 から時刻 t までに,この穴を通って流出した水の量を f(t),時刻 t における穴から水面までの高さを y としたとき,f(t)導関数 f′(t)y との間に
f′(t)=\alpha\sqrt{y}\alphaは正の定数)
という関係があると仮定する(ただし,水面はつねに水平に保たれているものとする).水面の降下する速さが最小となるのは,y がどのような値をとるときであるか,また水が流れ始めてからこのときまでに要する時間を求めよ.

[3] 右の図のように基盤の目の形に並んでいる 20 個の点から,同一直線上にない 3 個の点を選んで,それらを頂点とする三角形を作る.全部でいくつの三角形ができるか.

[図]

1957年(昭和32年)東京大学-数学(解析II)[1] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
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