[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1959年(昭和34年)東京大学-数学【数学II】(新課程)[2]

2024.02.24記

[2] ab は実の定数で,a\lt b である.このとき,t を任意の正の数とすれば z に関する二次方程式
\dfrac{1}{t}(z-a)^2+t(z-b)^2=0
は虚根をもつ.それらを x+yix-yixy は実数で y\gt 0)とすれば,t が正の範囲を動くとき点 (x,y) はどのような曲線をえがくか.それを図示せよ.

2019.04.03記

[解答]
\mbox{A}(a),\mbox{B}(b),\mbox{Z}(z) とする.
\dfrac{z-a}{z-b}=\pm t i であるから,\angle \mbox{BZA}=\dfrac{\pi}{2} より,\mbox{Z}\mbox{AB} を直径とする円周上にある.z の虚部は正であるから,この円周の上半分(両端は除く).