[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1967年(昭和42年)東京大学-数学(文科)

2020.09.29記

[1] a が正の定数,n が正の整数ならば,x\geqq 0 において不等式 ax^{n+1}+\dfrac{1}{\sqrt[n]{a}}\gt x が成り立つことを証明せよ.

[2] 一平面上に3個の半径1の円があり,それぞれ点 {\rm A}(0,0),点 {\rm B}(2\sqrt{3},0){\rm C}(\sqrt{3},3) を中心とする.このとき,次の条件 (i) と (ii) を満たす点 \rm P の存在する範囲を定め,その面積を求めよ。

(i) 点 \rm P は円 \rm A,円 \rm B,円 \rm C のすべての外部にある.

(ii) 点 \rm P から円 \rm A,円 \rm B,円 \rm C に引いた接線の接点をそれぞれ \rm R,S,T とするとき,
\overline{\rm PR}^2+\overline{\rm PS}^2+\overline{\rm PT}^2\lt 36

[3] 南北の方向に水平でまっすぐな道路上を,自動車が南から北へ時速100 kmで走っている.また飛行機が一定の高度で一直線上を時速 \sqrt{7}\times 100kmで飛んでいる.自動車から飛行機を見たところ,ある時刻にちょうど西の方向に仰角30度に見えて,それから36秒後には北から30度西の方向に仰角30度に見えた.飛行機の高度は何m であるか.

[4] a がすべての正の実数をとって動くとき,直線 y=ax+b が点 {\rm A}(0,0){\rm B}(1,0){\rm C}(0,1) を頂点とする三角形を,面積の等しい2つの図形に分けるようにするには,ba のどのような関数にとればよいか.

[5] だ円 \dfrac{x^2}{a}+ay^2=1a\gt 0)を考える. a がすべての正の実数をとって動くとき,これらのだ円の上にある点全体はどのような範囲にあるか,その範囲を決定せよ.なお,それを図示せよ.


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