[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1968年(昭和43年)東京大学-数学(理科)[4]

2020.09.29記

[4] (x,y,z) を空間の直交座標とし,点 (1,0,0) を通り z 軸に平行な直線を l とする.yz-平面内にあって y=1−z^2 で表わされる曲線の −1\leqq z\leqq 1 なる部分を,直線 l のまわりに回転してできる曲面と,平面 z=1 および z=−1 とによって囲まれた部分の体積を求めよ.

[図]

2024.02.23記

[解答]
回転体の z=k-1\leqq k\leqq 1)による断面は半径 \sqrt{1+(1-k^2)^2} の円であるから,求める体積は
\displaystyle\int_{-1}^1 \pi\{1+(1-k^2)^2\}\,dk=2\pi \displaystyle\int_{0}^1 (2-2k^2+k^4)\,dk=\dfrac{46\pi}{15}
となる.