(i) の最大値,最小値を求めよ.
(ii) の値の変化に応じて, のグラフの変曲点の個数はどのように変化するか.また,この個数の変化に応じて, のグラフの凹凸はどのように変化するか.
2023.08.18記
である.
(a) のとき
の増減表は
となり,最大値は ,最小値は となる.
(b) のとき
をみたす が , に1つずつ存在し,それらを, とおくと
の増減表は
となり,最大値は ,最小値は ()となる.
(ii) であるから, のグラフを考える.
とおくと
であるから, の増減表は
となり,そのグラフは次図.
と の上下が入れ替わる交点の個数が変曲点の個数となり, に注意して の符号変化を見ることにより,
のとき変曲点は2個で ⤴ ⤵ ⤴の凹凸となり,
のとき変曲点は4個で ⤴ ⤵ ⤴ ⤵ ⤴ の凹凸となる.
(ii)
であるから, における の,前後で符号変化する解の個数を考えれば良い.ここで, となる はこの方程式の解にはならないので, として良く,このとき
の,前後で符号変化する解の個数を考えれば良く,右辺のグラフは増減表から次図
(結局は となるので[解答]のグラフの逆数のグラフになる).
このグラフと の上下が入れ替わる交点の個数が変曲点の個数となるので, のとき4個, のとき2個となる.
に注意して の符号変化を見ることにより,
のとき変曲点は2個で ⤴ ⤵ ⤴の凹凸となり,
のとき変曲点は4個で ⤴ ⤵ ⤴ ⤵ ⤴ の凹凸となる.
とおくとき, に対する の個数は のとき1個,それ以外のときは2個になるので数え間違えないように注意する.
(ii)
であるから, における の,前後で符号変化する解の個数を考えれば良い.
とおくと における2次関数 の,前後で符号変化する解の個数を考えれば良い.
, であり, であるから,
(a) のとき で は負,,正と符号変化するので では( は から に向かうことから)
正,0,負,0,正
と符号変化する.よって変曲点は2個で ⤴ ⤵ ⤴の凹凸となる.
(b) のとき で は ,負,,正と符号変化するので では
正,0,負,0,負,0,正
と符号変化する.よって変曲点は2個で ⤴ ⤵ ⤴の凹凸となる.
(c) のとき で は正,,負,,正と符号変化するので では
正,,負,,正,,負,,正
と符号変化する.よって4個で ⤴ ⤵ ⤴ ⤵ ⤴ の凹凸となる.