[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1977年(昭和52年)東京大学-数学(理科)[6]新課程

[6](新課程)座標の定められた空間において,直線 l2(1,1,0)(2,1,1) を通り,直線 m2(1,1,1)(1,3,2) を通る.

(i) l を含み m に平行な平面の方程式をax+by+cz+d=0 の形に表せ.

(ii) 点 (2,0,1) を通り lm の両方と交わる直線を n とする.ln の交点および mn の交点を求めよ.

2023.08.18記

[解答]
(i) 求める平面の法線ベクトルはlの方向ベクトル (1,0,1)m の方向ベクトル(0,2,1) の両方に垂直だから,その1つとして (2,1,-2) がとれる.よって求める平面の方程式は 2(x-1)+(y-1)-2z=0,つまり
2x+y-2z-3=0

(ii) 直線 nl の交点は (1+t,1,t), 直線 nm の交点は (1,1+2s,1+s) とおくことができる.(2,0,1) からこの2点に向かうベクトル(t-1,1,t-1)(-1,1+2s,s)が平行であることと,(t-1,1,t-1)x 成分と z 成分が等しいことから s=-1 となり,よって (t-1,1,t-1)(-1,-1,-1) が平行となることから t=2 となる.

よって,直線 nl の交点は (3,1,2), 直線 nm の交点は (1,-1,0) となる.