[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1980年(昭和55年)東京大学-数学(文科)[2]

2023.08.22記

[1][2] 図のような立体 \mbox{ABCD}-\mbox{EFGH} がある.上底面 \mbox{ABCD},下底面 \mbox{EFGH} はともに正方形であって,両底面はたがいに平行であり,4 つの側面 \mbox{ABFE}\mbox{BCGF}\mbox{CDHG}\mbox{DAEH} は台形であって,\mbox{AE}=\mbox{BF}=\mbox{CG}=\mbox{DH} である.また下底面の 1 辺の長さは 12,両底面の間の距離は 4 である.

上底面の 1 辺の長さが x のとき,側面 \mbox{ABFE} の面積を S(x) とする.x2\leqq x\leqq 10 の範囲を動くときのS(x) の最大値と最小値を求めよ.

2020.11.26記

[解答]
相似を使って頑張ると
等脚台形の高さは \sqrt{4^2+\Bigl(\dfrac{12-x}{2}\Bigr)}=\dfrac{\sqrt{64+(12-x)^2}}{2}となるので
S(x)=\dfrac{1}{4}(x+12)\dfrac{\sqrt{64+(12-x)^2}}{2}となる.

f(x)=4\{S(x)\}^2 とおくと
f'(x)=4(x+12)(x-4)(x-8)
となり,2\leqq x\leqq 10 における増減表から端点と極値は,頑張って計算すると
f(2)=16\cdot 2009f(4)=16\cdot 2048f(8)=16\cdot 2000f(10)=16\cdot 2057
となるので 最大値はS(10)=11\sqrt{17},最小値はS(8)=20\sqrt{15}

面倒臭い。