2024.01.07記
[2] 甲,乙二人が出資して共同事業を行う.二人の出資合計を とするとき,この事業による利潤 は
で与えられ,利潤は出資額に応じて甲,乙に比例配分されるものとする.甲の出資額 が一定であるとして,乙の利潤配分額を最大にする の値を求めよ.ただし とする.
で与えられ,利潤は出資額に応じて甲,乙に比例配分されるものとする.甲の出資額 が一定であるとして,乙の利潤配分額を最大にする の値を求めよ.ただし とする.
本問のテーマ
3次関数の箱(4等分×2等分)
の形
の形
2024.01.07記
(,)は のとき最小値 をとる.
[解答]
乙の利潤 は の 倍だから
となる.
乙の利潤 は の 倍だから
となる.
(a) の における振舞について:
3次関数の箱(4等分×2等分)から,
は で極大, で極小となる3次関数である.
(i) のとき,
は の範囲で で極大かつ最大となる.
(ii) のとき,
は の範囲で単調増加となる.
(a) の における振舞について:
() は で極小かつ最小となる関数であるから,は で極大かつ最大となる関数である.
(i) のとき,
は の範囲で単調減少となる.
(ii) のとき,
は の範囲で で極大かつ最大となる.
以上から,
(i) のとき, は で最大値をとる.
(ii) のとき, は で最大値をとる.
3次関数, のどちらも切り替わる場所を同じにしている所が優しい。