2024.01.13記
[1] パスカル三角形の第 行の部分和
,,
として数列 ,, を定義する.ただし, のとき とする.
,,
として数列 ,, を定義する.ただし, のとき とする.
(1) ,, を ,, の式として表せ.
(2) 一般項 ,, を求めよ.
(3) ,, を求めよ.
1 1
1 2 1
1 3 3 1
1 4 6 4 1
1 5 10 10 5 1
1 6 15 20 15 6 1
1 7 21 35 35 21 7 1
1 8 28 56 70 456 28 8 1
2024.01.14記
誘導の乗らないのであれば,次のような有名な解答がある.
[うまい解答]
とおくと,
…①,
…②,
…③
である.
とおくと,
…①,
…②,
…③
である.
(2) 連立方程式①②③を解いて
,
,
となる.
(3) ,, となる.
(1) ①より
,
つまり
が成立する(ここで, の係数比較をしては間違い).
この2倍の実部と虚部を比較すると
…④,
…⑤
が成立し,③より
…⑥
が成立するので,
④⑥から
となり,これを⑥に代入すると
…⑦
が成立する.これと⑤より
,
が成立する.
[解答]
(1)
(とする)であるから,
であり,同様に,, となる.
(1)
(とする)であるから,
であり,同様に,, となる.
(2) (1)より
であるから,
が成立する.
また(1)より
,,
も成立し,これを繰り返し用いると
,,
と差が周期6であることがわかる.ここで
とおくと,これは を繰り返し,
とおくと,これは を繰り返す.
,,
であるから,,, とおくと
は を繰り返す数列,
は を繰り返す数列,
は を繰り返す数列
であり,これらを用いて
,,
となる.
(3) ,, となる.