[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1998年(平成10年)東京大学前期-数学(文科)

2024.02.07記

[1] a は0でない実数とする.関数
f(x)=(3x^2-4) \left( x-a+\dfrac{1}{a} \right)
の極大値と極小値の差が最小となる a の値を求めよ.

[2] abは実数で,b\neq 0とする.xy 平面に原点 \mbox{O}(0,0) および 2\mbox{P}(1,0)\mbox{Q}(a,b) をとる.

(1) \triangle\mbox{OPQ} が鋭角三角形となるための ab の条件を不等式で表し,点 (a,b) の範囲を ab 平面上に図示せよ.

(2) mn を整数とする.ab が(1)で求めた条件を満たすとき,不等式
(m+na)^2-(m+na)+n^2b^2\geqq 0
が成り立つことを示せ.

[3] (1) x0^{\circ}\leqq x\leqq 90^{\circ} を満たす角とする.
\left\{\begin{array}{l} \sin y=|\sin 4x| \\ \cos y=|\cos 4x| \\ 0^{\circ} \leqq y \leqq {90}^{\circ} \end{array}\right.
となる yx で表し,そのグラフを xy 平面上に図示せよ.

(2) \alpha0^{\circ}\leqq\alpha\leqq {90}^{\circ} を満たす角とする.0^{\circ}\leqq\theta_n\leqq 90^{\circ} を満たす角 \theta_nn=12,… を
\left\{\begin{array}{l} \theta_1=\alpha \\ \sin\theta_{n+1}=|\sin 4\theta_n| \\ \cos\theta_{n+1}=|\cos 4\theta_n|\end{array}\right.
で定める. k2 以上の整数として,\theta_k=0^{\circ} となる \alpha の個数を k で表せ.

[4] xyz 空間に3点 \mbox{A}(1,0,0)\mbox{B}(-1,0,0)\mbox{C}(0,\sqrt{3},0) をとる.\triangle\mbox{ABC} を1つの面とし,z\geqq 0 の部分に含まれる正四面体 \mbox{ABCD} をとる.さらに \triangle\mbox{ABD} を1つの面とし,点 \mbox{C} と異なる点 \rm E をもう1つの頂点とする正四面体 \mbox{ABDE} をとる.

(1) 点 \rm E の座標を求めよ.

(2) 正四面体 \mbox{ABDE}y\leqq0 の部分の体積を求めよ.


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