[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2007年(平成19年)東京大学前期-数学(理科)[5]

2021.02.03記

[解答]

(1) 最後から連続して m 回表が出て,その前があれば裏となる確率だから
m=n のとき p^n
0\leqq m\lt n のとき (1-p)p^m

(2) 高さが m+1 以上になる確率は最後から連続して m+1 回表が出る確率だから,その余事象を考えて
m=n のとき 1
0\leqq m\lt n のとき 1-p^{m+1}

(3) 両方の高さが m 以下になる確率から両方の高さが m-1 以下になる確率を除けば良いので,
m=n のとき 1^2-(1-p^{n})^2=(2-p^n)p^{n}
0\lt m\lt n のとき (1-p^{m+1})^2-(1-p^m)^2=(2-p^m-p^{m+1}) p^m (1-p)
m=0 のとき (1-p)^2

注)m=00\lt m\lt n に含まれ,
0\leqq m\lt n のとき (2-p^m-p^{m+1}) p^m (1-p)
となる.