2022.02.26記
[3] を原点とする座標平面上で考える。 座標平面上の2 点 , に対し,点が点から十分離れているとは,
または
が成り立つことと定義する。
または
が成り立つことと定義する。
不等式 , が表す正方形の領域を とし,その2つの頂点 , を考える。 さらに,次の条件(i),(ii)をともに満たす点 をとる。
(i) 点 は領域 の点であり,かつ,放物線 上にある。
(ii) 点 は, 3点 のいずれからも十分離れている。
点の 座標を とする。
(1) のとりうる値の範囲を求めよ。
(2) 次の条件(iii),(iv)をともに満たす点 が存在しうる範囲の面積 を求めよ。
(iii) 点は領域の点である。
(iv) 点は, 4点のいずれからも十分離れている。
(3) は (1) で求めた範囲を動くとする。(2) の を最小にする の値を求めよ。
2022.02.26記
[解答]
ある点を中心とする1辺2の正方形の外部(境界含む)が「十分離れている」領域である.
(1)
(2) , でできる9個の単位正方形から左下、右下、右上の3つの単位正方形を除いた部分が、 から十分離れた部分であり,この領域から, を中心とする1辺2の正方形の外部(境界含む)にある部分の面積を求めれば良い。
(i) のときは
(ii) のときは
(3) のとき、 となるので,極値は となるが,これはともに の範囲外で,この範囲内では負の値となり,単調減少となる.
また, の軸は なので, の範囲で は単調増加。
よって のとき最小となる.