2022.03.05記
[3] 以下の問いに答えよ.
(1) 実数 に対し,
が成り立つことを示せ.
(2) を を満たす定数とし,座標平面上に点 をとる.さらに,点 を通り,傾きが の直線を とし,直線 と放物線 で囲まれた部分の面積を とする. が実数全体を動くとき, の最小値を求めよ.
2022.03.05記
公式を証明させるのだから, 公式を使ってはいけない.
(2) は超有名問題で, の傾きが における接線の傾き に等しいときに が最小となる.その最小値は となることが知られている(カヴァリエリの原理を使うと良い).
[解答]
(1)
である.
(2) と の交点は,
の2解で,この2次方程式の判別式は となり, から正の値となるので, と は任意の実数 に対して必ず相異なる2点で交わる.
この2交点の 座標を ,()とすると,解と係数の関係より
,
であり,
が成立する( より に書き換えた).
ここで
の実数 における最小値は, のときの であるから,
となり, の最小値は である.