2020.09.28記
[3] 直線 は双曲線 の第一象限にある部分に接し,と 軸との交点の座標は2より小さくないとする.この条件のもとで が変動するとき,四直線,,およびで囲まれる部分の面積の最大値を求めよ.
2020.09.28記
変分,いわゆるはみだしけずり論法を用いると,接点が の中点である のときに最大となる.このとき囲まれる部分の平均の高さは接点の座標である であるから,求める面積は「幅×平均の高さ」の である.
2022.05.01記
上記の場合,はみだしけずり論法(変分)を使うまでもなく結論できる.
[解答]
四直線で囲まれる部分は台形であり,直線である の方程式を とすると,その面積は
となる. は下に凸であるから,その接線に対して
が成立し,等号が成立するときの 切片 は2より大きいので題意をみたす.
四直線で囲まれる部分は台形であり,直線である の方程式を とすると,その面積は
となる. は下に凸であるから,その接線に対して
が成立し,等号が成立するときの 切片 は2より大きいので題意をみたす.
よって求める最大値は
が下に凸のとき, における接線の方程式は
であるから,題意の面積は
となるので,
となるが, が下に凸であるから となり, の前後で は符号が負から正へと変化するので極大となる.
(この結果は が下に凸ならば必ず成立する)