[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1965年(昭和40年)東京大学-数学(理科)[5]

2020.09.28記

[5] 曲線 y=3\sin 2x+\cos 3x0\lt x\lt \pi の範囲にある部分の接線のうち,直線3x+y=0 に平行なものの方程式を求めよ.

2020.09.28記
 y'=-3 を倍角,3倍角の公式を利用すると \sin x の3次方程式
 4\sin^3 x -4\sin^2 x-3\sin x+3=(\sin x-1)(4\sin^2 x-3)=0
となるので、x=\dfrac{\pi}{2},\dfrac{\pi}{3},\dfrac{2\pi}{3} だから,それらに対する接線を求めれば
y=-3x+\dfrac{3}{2}\piy=-3x+\pi+\dfrac{3\sqrt{3}-2}{2}y=-3x+2\pi-\dfrac{3\sqrt{3}-2}{2}
となる.

2022.05.01記

[解答]
3x+y=0 に平行な直線の傾きは -3 であるから,
y'=3(2\cos2x-\sin 3x)=-3
となる.倍角,3倍角の公式から
 4\sin^3 x -4\sin^2 x-3\sin x+3=(\sin x-1)(4\sin^2 x-3)=0
が成立するので,
x=\dfrac{\pi}{2},\dfrac{\pi}{3},\dfrac{2\pi}{3}
だから,それらに対する接線を求めれば
y=-3x+\dfrac{3}{2}\pi
y=-3x+\pi+\dfrac{3\sqrt{3}-2}{2}
y=-3x+2\pi-\dfrac{3\sqrt{3}-2}{2}
となる.