[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2018年(平成30年)東京大学-数学(文科)[1]

2020.09.30記

2021.01.27記

[解答]
(1) (0,0)C 上の点 (0,4) の距離が 4 だから,l,mCx=\pm 2 における接線だから l:y=-7xm:y=x として良い.このとき C 上の点 (t,t^2-3t+4) について
f(t)=\sqrt{L}+\sqrt{M}=\dfrac{|t+2|}{\sqrt[4]{50}}+\dfrac{|t-2|}{\sqrt[4]{2}}
は下の凸な折れ線だから,t=-2,2 のいずれかで最小となり,係数から t=2 のとき最小値
f(2)=\dfrac{4}{\sqrt[4]{50}} をとる.

(2) 領域 D 内の任意点 \rm X に対して \dfrac{\pi}{2}\leqq \angle{\rm XOP}\leqq\pi をみたす範囲を求めれば良い.(1) より原点からみて領域 Dlm の間にあるので,2直線に垂直な方向を考えて,q\leqq \dfrac{1}{7}p かつ q\leqq -p が求める範囲である.

(図示略)