[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1981年(昭和55年)東京大学-数学(理科)[2]

2023.08.22記

[2] 半径 1 の円に内接する正 6 角形の頂点を \mbox{A}_1\mbox{A}_2,……,\mbox{A}_6 とする.これらから,任意に(無作為に)えらんだ 3 点を頂点とする 3 角形の面積の期待値(平均値)を求めよ.ただし,2 つ以上が一致するような 3 点がえらばれたときは,三角形の面積は 0 と考える.

2020.11.25記

[解答]
216通り調べれば良い.そのうち面積が0とならないような、3点が全て異なる場合の数は 120通り

連続3点が選ばれる場合の数は36通りで面積は正三角形1個分

1個とびの3点が選ばれる場合の数は6通りで面積は正三角形4個分

直径を含む3角形となるばれる場合の数は残りの72通りで正三角形2個分

よって求める期待値は\dfrac{36+4\times 6+ 2\times 72}{216}\times\dfrac{\sqrt{3}}{4}=\dfrac{216}{216}\times\dfrac{\sqrt{3}}{4}=\dfrac{\sqrt{3}}{4}

なお,回転対称性から,1つ目に選んだ頂点が \rm A_1 であるとして良く,このときは 36 通り調べることになる.