2024.01.05記
[2] 空間の点 と, 平面上の曲線 を考える.点 がこの曲線上を動くとき,直線 が 平面と出会う点 のえがく図形を とする.
平面上で を図示せよ.
平面上で を図示せよ.
本問のテーマ
カメラの幾何学(コンピュータビジョン)
射影変換での2次曲線の像
射影変換での2次曲線の像
2024.01.06記
平面から平面への中心射影で2次曲線は2次曲線に移る.線形変換では放物線は放物線に移るが,射影変換では放物線が楕円や双曲線にも移ることがある.
[大人の解答]
視点が であるから, 平面の図形において平面 の部分は水平線となり,水平線よりも上の部分は数式的には
平面の後(の領域)に像を結び,水平線よりも下の部分は 平面の前(の領域)に像を結ぶ.
視点が であるから, 平面の図形において平面 の部分は水平線となり,水平線よりも上の部分は数式的には
平面の後(の領域)に像を結び,水平線よりも下の部分は 平面の前(の領域)に像を結ぶ.
今, 平面上の放物線 は の上下に曲線をもつことから, 平面において曲線は2つの部分に分かれることがわかり,よって像は双曲線となることがわかる.図形の対称性からその双曲線は 軸について対称であり,その頂点は の像 と視点を通り 軸と平行な直線との交点 であることがわかる.
また, との交点 の像は無限遠点に移ることから,視点から見たベクトル 方向が双曲線の漸近線の方向となり,よってその双曲線の漸近線は に平行となることがわかる.双曲線の中心が であるから,双曲線の漸近線の式は であり,よって双曲線の式は
の型となる.双曲線が原点を通ることから となるので,求める双曲線の式は
となる.
よって求める図形は
(を除く)
となる.
(図示略)
このあたりの仕組みについては
1992年(平成4年)東京大学後期-理I・総合科目II[1] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
参照のこと.
[解答]
のときに であったとすると
が成立するので,
,()但し
が成立する.よって より
となる.整理して
つまり
となる.但しである.
のときに であったとすると
が成立するので,
,()但し
が成立する.よって より
となる.整理して
つまり
となる.但しである.
(図示略)