[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2000年(平成12年)東京大学前期-数学(文科)[1]

2024.02.12記

[1] 図のように底面の半径 1,上面の半径 1-x,高さ 4x の直円すい台 A と,底面の半径 1-\dfrac{x}{2},上面の半径\dfrac{1}{2},高さ 1-x の直円すい台 B がある.ただし,0\leqq x\leqq 1である.AB の体積の和を V(x) とするとき,V(x) の最大値を求めよ.

本問のテーマ
円錐台の体積

2021.01.13記

上面,下面の半径がr,Rで高さがh の円錐台の体積は
\pi\dfrac{(R^2+Rr+r^2)h}{3}である.

[解答]
\dfrac{3V(x)}{\pi}=\{1+(1-x)+(1-x)^2\}\cdot 4x+\dfrac{1+(2-x)+(2-x)^2}{4}(1-x)
だから,
\dfrac{12V(x)}{\pi}=16x(x^3-3x^2+3x)+(1-x)(x^2-5x+7)=15x^3-42x^2+36x+7
となる.微分して増減表をかくことにより,
x=\dfrac{2}{3}で最大となり,このときV\Bigl(\dfrac{2}{3}\Bigr)=\dfrac{151\pi}{108}