[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2004年(平成16年)東京大学前期-数学(理科)[1]

2024.02.18記

[1] xy 平面の放物線 y=x^2 上の3点 \mbox{P}\mbox{Q}\mbox{R} が次の条件をみたしている.

\triangle\mbox{PQR} は一辺の長さ a の正三角形であり,点 \mbox{P}\mbox{Q} を通る直線の傾きは \sqrt{2} である.

このとき,a の値を求めよ.

2021.01.28記

[解答]
{\rm P}(p,p^2){\rm Q}(q,q^2)p\lt q),{\rm R}(r,r^2) とおくと,{\rm PQ} の傾きが \sqrt{2} より,残りの2辺の傾きは  \dfrac{\sqrt{2}\pm\sqrt{3}}{1\mp\sqrt{6}}=-\dfrac{4\sqrt{2}\pm3\sqrt{3}}{5} であるから
p+q=\sqrt{2} p+r=-\dfrac{4\sqrt{2}+3\sqrt{3}}{5} q+r=-\dfrac{4\sqrt{2}-3\sqrt{3}}{5}
である.よって,a=\sqrt{3}(q-p)=\sqrt{3}\{(q+r)-(p+r)\}=\dfrac{18}{5}