[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2020年(令和2年)東京大学-数学(理科)[5]

2020.10.14記

[5] 座標空間において,xy 平面上の原点を中心とする半径1の円を考える.この円を底面とし,点 (0, \, 0, \, 2) を頂点とする円錐(内部を含む)を S とする.また,点 \mbox{A}(1, \, 0, \, 2) を考える.

(1) 点 \rm PS の底面を動くとき,線分 \rm AP が通過する部分を T とする.平面 z=1 による S の切り口および,平面 z=1 による T の切り口を同一平面上に図示せよ.

(2) 点 \rm PS を動くとき,線分 \rm AP が通過する部分の体積を求めよ.

2020.02.26記

[解答]
(1)は略

(2) z=t による切口は,半径 \dfrac{2-t}{2} の円を中心が (0,0) から (\dfrac{t}{2},0) まで動かしたものだから,
その断面積は \pi \dfrac{(2-t)^2}{4}+\dfrac{t}{2}\times(2-t) となる.よってこれをtが0から2まで積分して
\pi\times \dfrac{2^3}{3\times 4}+\dfrac{2^3}{6\times 2}=\dfrac{2\pi}{3}+\dfrac{2}{3}
となる.

この程度は暗算レベル.

2020.03.02記

[解答]
半径 \dfrac{2-t}{2} の円を中心が (0,0) から (\dfrac{t}{2},0) まで動かしたものだから,
その断面積は \pi \dfrac{(2-t)^2}{4}+\dfrac{t}{2}\times(2-t) となるので,
第1項の部分は円錐の切口、第2項は四面体の切口となる.
第1項がなす円錐は底面が単位円で高さが2の円錐だから体積は\dfrac{2}{3}\piとなり,
第2項は対角線が直交し長さが2,1の菱形を底面とし高さが2の四角柱の中にある四面体だから,
その体積は \dfrac{1}{3}\cdot \dfrac{2\cdot 1}{2}\cdot 2=\dfrac{2}{3} となる.
よって求める体積はこれらの合計で \dfrac{2(\pi+1)}{3} となる.

2022.04.21記

そだね。