2022.04.23記
[2] 座標平面において, 座標と 座標がともに整数である点を格子点という. を自然数とし,連立不等式
, の表す領域を とする.また, に含まれる格子点の個数を とする.このとき,次の各問に答えよ.
, の表す領域を とする.また, に含まれる格子点の個数を とする.このとき,次の各問に答えよ.
(1) 領域 を座標平面上に図示し, を求めよ.
(2) 直線 上にあり, に含まれる格子点の個数を求めよ.
(3) を, を用いて表せ.
(4) を, を用いて表せ.
本問のテーマ
ピックの公式
[大人の解答]
(2) 放物線と直線の交点の 座標は であり,直線上では が整数ならば も整数となり格子点となるので,求める格子点の個数は である.
(2) 放物線と直線の交点の 座標は であり,直線上では が整数ならば も整数となり格子点となるので,求める格子点の個数は である.
(4) (2) より の放物線弧上の格子点の個数も 個だから両端の重複を除いて の周上の格子点は 個である.ここで 放物線弧を格子点を通る折れ線に変えてできる領域を とすると,その面積は
であるから,ピックの公式より
が成立するので,
となる.
(1) (4)より (図示略)
(3) (4)より
順番にやると
[解答]
(3) のうち に含まれない格子点の数が である.
直線は 軸方向に だけ平行移動されるので,
座標が をみたす 個は 倍され,
さらに両端 の格子点が2個増えるので
となる.
(3) のうち に含まれない格子点の数が である.
直線は 軸方向に だけ平行移動されるので,
座標が をみたす 個は 倍され,
さらに両端 の格子点が2個増えるので
となる.
(4) (1)の図示の結果から だから,
のようになる.
結局,ピックの公式と 1/6公式を組合せると2乗和の公式が導かれることを使っている.詳細は
ピックの公式と累乗和の公式 - 球面倶楽部 零八式 mark II
参照のこと.