[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1924年(大正13年)東京帝國大學工學部數學(5問中1問力學)

[1] 圖の如く縦6條横5條の道路によりて正方形に區劃せられたる市街あり.

(イ) 迂廻することなしに\mbox{A}隅より\mbox{B}隅に至る仕方幾通り有りや.

(ロ) 甲乙兩人同時に\mbox{A}及び\mbox{B}隅を發し迂廻することなしに,夫々\mbox{B}及び\mbox{A}隅に至らんとする時,途中に於て兩人が出會すべき確率(Probability)を求む.但し甲は乙の二倍の速さにて進むものとす.

[2] 三角形の底邊の長さaと,他の二辺の長さの和dとを與へてこれに内切する圓の中心の軌跡を求む.

[3] 次の曲線を追跡せよ.
y^2=x^2+x+1

[4] 一邊長さaなる正2n邊形あり,互いに平行なる二邊の中心を結ぶ直線を軸とし,aを直徑とするn個の圓筒に共通なる部分の體積を求む.

[5] 水平圓板上に高さh,幅b,厚さtの一樣なる密度を有する直六面體の片を圖に示せる如く板の中心よりRなる位置に立て該圓板を其中心を通ずる垂直軸の周りに廻轉せしむるとせば,板と片との間の摩擦係数を\muとして,如何なる角速度に於て該片が倒るべきか,但し角速度の増加は極めて徐々にして切線方向の加速度を考ふる必要なく,又hb,及びtRに比して比較的小にして片の質量は,其の重心にあるものと考へて差支へなきものとす.

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1924年(大正13年)東京帝國大學工學部數學[5](力學) - [別館]球面倶楽部零八式markIISR