[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1957年(昭和32年)東京大学-数学(解析I)[1]

2022.02.11記

[1] \rm ABCD を1 辺の長さが1 の正方形とする.頂点 \rm A より発した光が辺 \rm BC にあたって反射し,以下次々に正方形の辺にあたって反射するものとする.最初,辺 \rm BC にあたる点を {\rm P}_1 とし,以下次々に辺にあたる点を {\rm P}_2{\rm P}_3,……とする.
{\rm BP}_1 =t とおき,{\rm P}_3 から辺 \rm AD\rm AB に至る距離をそれぞれ x,y とするとき,x+yt の関数とみなして,そのグラフをえがけ.ただし,光が正方形の頂点にあたる場合は除外する.

[図]

2022.02.11記

[解答]
0\lt t\lt\dfrac{1}{3} のときは,{\rm P}_3(1,3t) だから,x+y=3t+1 である.

\dfrac{1}{3}\lt t\lt\dfrac{1}{2} のときは,{\rm P}_2{\rm P}_3(-2,0) を通り傾き t の直線だから,{\rm P}_3 は,この直線と y=1 交点で {\rm P}_3\left(\dfrac{1-2t}{t},1\right) だから,x+y=\dfrac{1}{t}-2 である.

\dfrac{1}{2}\lt t\lt 1 のときは,{\rm P}_2{\rm P}_3(2,2) を通り傾き -t の直線だから,{\rm P}_3 は,この直線と y 軸の交点で {\rm P}_3(0,2-2t) だから x+y=2-2t である.

以上を図示すれば良い

(図示略)