2022.02.18記
[3] 図で, は水平面に対する傾き が であるような定直線とし, , は で(ちょうつがいで) 連結された長さの等しい棒で, その端 は 上の定点に固定され, は を含む鉛直面内で自由に回転し, 他の端 は 上を動くことができるようになっている.
このとき,折れ線 の重心 (, の中点を結ぶ線分の中点)が最低になるのは, の水平面となす傾き がいくらになるときか.
2022.02.18記
[解答]
として良い. から に下した垂線の足を とすると,中点連結定理から である。
として良い. から に下した垂線の足を とすると,中点連結定理から である。
とおくと, から に下した垂線の足 について,
への正射影ベクトルから,
となるので,
であるから, の 座標は,
より , だから,
となる.よってこれが最小となるのは,
のときだから, のとき.
河合塾72年では とする,と宣言しているが,上記解答においてはその条件は不要
(但し, と が一致するときは, は自由に回転できずに, は に垂直な位置にあるとしている)
なお,最小値は となり, よりも小さいので, と が一致するときに は自由に回転できたとしても,この答が最小となっている。この件については、河合塾72年も、きちんと指摘している.