2022.02.26記
と定める。投げたとき表と裏がどちらも の確率で出るコインを 回投げて,座標平面上に点 ,,,……, を以下の規則 (i),(ii) に従って定める。
(i) は にある。
(ii) を 以上 以下の整数とする。 が定まったとし, を次のように定める。
・ 回目のコイン投げで表が出た場合,
により を定める。 ただし, は1回目から 回目までのコイン投げで裏が出た回数とする。
・ 回目のコイン投げで裏が出た場合, を と定める。
(1) とする。 が にある確率を求めよ。
(2) とする。 が にあり,かつ,表が90回,裏が8回出る確率を求めよ。
[解答]
向きに進むのは裏が で割りきれる数だけ出た次に表,
向きに進むのは裏が で割った余りが1の数だけ出た次に表,
向きに進むのは裏が で割った余りが2の数だけ出た次に表
が出たときである.
また、 となるのは 向きに進んだ数と、 向きに進んだ数と、 向きに進んだ数の全てが等しいときである.よって表が の倍数回出るときである。
以上から, となるのは表が の倍数回出るときであり,それを 回とすると から までの数で で割り切れる数、余りが1の数、余りが2の数が重複を許して丁度 個ずつ選ばれるときである.
(1) 表が0回のとき:1通り
表が3回のとき:0から2までの3個の数で で割り切れる数、余りが1の数、余りが2の数は 個ずつあるので
通り
表が3回のとき:0から2までの3個の数で で割り切れる数、余りが1の数、余りが2の数は 個ずつあるので
通り
以上を合計して2通りだから, となる.
(2) 表が90回により,0から までの 個の数で で割り切れる数、余りが1の数、余りが2の数は 個ずつあるので,重複組合せから 通りとなる.
よって求める確率は である.