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実数 は とする.曲線 と直線 ,直線 および 軸で囲まれた部分を 軸の周りに一回転させて得られる立体の体積を とする.以下の問いに答えよ.
(1) を求めよ.
(2) を最小とする の値を求めよ.
(3) 次の極限を求めよ.
必要ならば を証明なしで用いてよい.
2021.03.17記
[解答]
(1) 立体の における断面積は
であるから,
である. と置換すると であり,
(2)
となる.
ここで, より であり,
だから
となり,同様に
となる.よって増減表(略)から
で極小かつ最小となる.
(3) 平均値の定理により なる が と の間に存在し, で である.
また,再び平均値の定理により なる が と の間に存在し, で である.
よって,
となる.
が大きいとき, における接線の傾きはほとんど垂直であるから,どちらもほぼ半径 で高さが1の円柱の体積でほとんど同じとみなすことができるよ、というイメージである.