[3] 虚部が正の複素数の全体を とする.
すなわち,とする.以下 を に属する複素数とする. を正の実数とし, とおく.
すなわち,とする.以下 を に属する複素数とする. を正の実数とし, とおく.
(1) もまた に属することを示せ.
(2) と書き,以下 に対して
,,,,
とおく.このとき,各 に対して
が成り立つような によらない実数 がとれることを示せ.
2021.01.23記
詳細は 1989年(昭和64年)東京大学-数学(理科)[3] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR 参照.
[解答]
(1)
だから, の虚部は の虚部に等しく,これは の虚部の 倍である.
(1)
だから, の虚部は の虚部に等しく,これは の虚部の 倍である.
よって, の虚部が正ならば, の虚部も正となり, ならば
(2) とおくと が成立する.
とおくと だから となる が存在し,このとき となるので, なる をとることができる.
このとき, により だから が成立する.
文系なので普通は帰納法でやる.
[解答]
とおくと,, より で成立.
とおくと,, より で成立.
における成立を仮定すると,
, なる が存在し,
このとき
となるので
とおくことができ,
が成立するので でも成立する.
2021.06.11記
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