[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1993年(平成5年)東京大学前期-数学(文科)[1]

2024.01.07記

[1] 3次関数 f(x)=x^3+ax^2+bx は極大値と極小値をもち,それらを区間 -1\leqq x\leqq 1 内でとるものとする.この条件をみたすような実数の組 (a,b) の範囲をab 平面上に図示せよ.

2024.01.09記

[解答]
f'(x)=3x^2+2ax+b=0-1\leqq x\leqq 1 に相異2実解をもつ条件を求めれば良く,

(i) 判別式正により a^2-3b\gt 0,つまり b\lt\dfrac{a^2}{3}

(ii) -1\leqq(軸のx座標)=-\dfrac{a}{3}\leqq 1により -3\leqq a\leqq 3

(iii) 端点条件より f'(-1)\geqq 0f'(1)\geqq 0 だから b\geqq 2a-3b\geqq -2a-3

(i)〜(iii) を図示すれば良い(図示略).