2020.07.27記
[1] 平面上で,次の条件を満たす点 の範囲を とする.
(1) を 平面上に図示せよ.
(2) のとき, の 上での最大値 を求め,関数 のグラフを 平面上に図示せよ.
2020.07.27記
ルジャンドル変換。普通は下に凸な関数 から下に凸な関数 への変換で、 によって定義される.
, とおくと, となるので,本文の場合は を 軸に関して折り返したものの Legendre 変換を 軸に関して折り返したものを考えていることになる.
要するに,を原点について対称移動した図形 の Legendre 変換を考えれば良い.
の境界として登場する下に凸な部分、 ()の Legendre 変換は、微分、逆関数、積分を経て
となる.積分定数は、の原点を通る接線の傾きがであることから、 となり, となる。
この範囲で, の接線の傾きは 以上、未満であるから
()となる.
のときは,のにおける接線であるから、この範囲でとなる.
以上から,
となる.
[解答]
(1) 与えられた不等式は
(真数条件から)となるので、
となる(図示略)
(1) 与えられた不等式は
(真数条件から)となるので、
となる(図示略)
(2) が最大になるのは、のときで、における の最大値を求めれば良く,
(含まない),
,
(,つまり)
のうち最大なものを繋ぐことにより,
となる.
Legendre 変換について、 から Young の不等式 が導かれる。
2020.07.28記
Young の不等式の例題は
2006年(平成18年)東京大学前期-数学(理科)[6] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
参照