[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2004年(平成16年)東京大学前期-数学(理科)[3]

2024.02.18記

[3] 半径 10 の円 C がある.半径 3 の円板 D を,円 C に内接させながら,円 C の円周に沿って滑ることなく転がす.円板 D の周上の一点を \mbox{P} とする.点 \mbox{P} が,円 C の円周に接してから再び円 C の円周に接するまでに描く曲線は,円 C を2つの部分に分ける.それぞれの面積を求めよ.

本問のテーマ
ハイポサイクロイドの面積公式

2021.01.28記

[大人の解答]
ハイポサイクロイドの面積公式より,小さい方の面積は
(内転円の面積)+(内転円の半径)\times(内転円の中心の移動距離)
=9\pi + 3\times7\times \dfrac{3\pi}{5}=\dfrac{108 \pi}{5}
であり,大きい方の面積は
100\pi-\dfrac{108\pi}{5}=\dfrac{392\pi}{5}

真面目に計算する際はガウス-グリーンの定理を使って計算すればよい.