2019.02.26記
条件1:,,, は相異なる.
条件2:,,, は4次方程式 の解である.
条件3:複素数 の実部は0であり,虚部は0でない.
(1) ,,, のうち,ちょうど2つが実数であり,残りの2つは互いに共役な複素数であることを示せ.
(2) を で表せ.
2019.02.26記
共役複素数の積の虚部は0になることがポイント。
(1) 4つの複素数がすべて実数とすると条件3の虚部が0でないことに反する.
4つの複素数が2組の共役複素数とする. と , と が共役であるとするとやはり の虚部が0でないことに反する.
また, と , と が共役であるとすると と が共役となり,やはり の虚部が0でないことに反する.
と , と が共役である場合も同じである.
以上から,ちょうど2つが実数で,残りの2つは互いに共役な複素数となる.
(2) ここで と が実数で, と が共役複素数とすると の虚部が0でないことに反し,同様に と が共役複素数で, と が実数としても条件3に反する.
よって と が共役複素数として良い.このとき の実部が0であることから2つの実数解は ,は0でない実数)とおくことができる.つまり4つの解は ()とおくことができる.
よって解と係数の関係から
となり
となる.よって が成立する.
(3) とおくと から
が成立する.ここで4つの複素数が異なることから ,つまり だから求める範囲は双曲線
から2点 を除いたものとなる.
との組み合わせとして、4通り考えられることになるが、どれをとっても本質的に同じである。例えば、とは符号が逆という意味しかない(文字が正とはどこにも書いていない)ので、
どちらを実数解として選んでも同じである(その結果、双曲線の2枝それぞれに対応する)。
各種予備校の解答は、結構細かい.