[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2017年(平成29年)京都大学-数学(文系)[3]

2025.05.06記

[3] 座標空間において原点 \mbox{O} と点 \mbox{A}(0,-1,1) を通る直線を l とし,点 \mbox{B}(0,2,1) と点 \mbox{C}(-2,2,-3) を通る直線を m とする. l 上の2点 \mbox{P}\mbox{Q} と, m 上の点 \mbox{R}\triangle\mbox{PQR} が正三角形となるようにとる.このとき,\triangle\mbox{PQR} の面積が最小となるような \mbox{P}\mbox{Q}\mbox{R} の座標を求めよ.

2025.05.09記

[解答]
\mbox{PQ} の中点を \mbox{M} とすると \triangle\mbox{PQR} の面積は \dfrac{\mbox{RM}^2}{\sqrt{3}} であるから,l 上の点 \mbox{M}(0,-s,s)m 上の点 \mbox{R}(t,2,2t+1) の距離が最小となるときに \triangle\mbox{PQR} の面積も最小となる.

\mbox{RM}^2=t^2+(2+s)^2+(2t+1-s)^2=2s^2+2(1-2t)s+5t^2+4t+5=2\left(s+\dfrac{1-2t}{2}\right)+3(t+1)^2+\dfrac{3}{2}

t=-1s=-\dfrac{3}{2} のときに最小値 \dfrac{3}{2} をとる.このとき
\mbox{M}\left(0,\dfrac{3}{2},-\dfrac{3}{2}\right)\mbox{R}(-1,2,-1)
であり,\mbox{RM}=\dfrac{\sqrt{6}}{2} から \mbox{PM}=\mbox{QM}=\dfrac{\sqrt{2}}{2} となり,
\mbox{P},\mbox{Q} の座標は
\left(0,\dfrac{3}{2}\mp\dfrac{1}{2},-\dfrac{3}{2}\pm\dfrac{1}{2}\right)=(0,1,-1)(0,2,-2)
となる.

よって
\mbox{P}(0,1,-1)\mbox{Q}(0,2,-2)\mbox{R}(-1,2,-1)
または
\mbox{P}(0,2,-2)\mbox{Q}(0,1,-1)\mbox{R}(-1,2,-1)
となる.